坂本のみなさまへ絵本をお届けしました!

まほろば1期の桑原です!

今回お届けするのは、12月に行われた「坂本で会いましょう」というイベントのレポート。7月豪雨の直後にまほろばで集めた絵本を坂本の方々にお渡しすべく、参加させていただきました。

合わせまして、ご活動の中で絵本を取り扱ってくださることとなった、Rebornの溝口さんにも絵本をお届けしてまいりましたので、こちらについてもお伝えいたします(^^)

 

まほろばの絵本配布について

まずは「まほろばがなぜ絵本を?」というところ。(SNSでは少しお知らせしておりましたが)

7月の豪雨で被災された方々への支援として、まずまほろばがやるべきは小さなお子様や小中高生に向けた支援であろうと考えました。
そんな時、ご縁あって《 白鷺保育園 様 》が支援活動にご協力くださることとなり、絵本の寄付を募集いたしました。保育園を通して募集させていただき、集まった絵本は約450冊。
不足する支援物資がある一方で、現場では過剰な物資の置き場に困られている実態もあると知り、必要とされた時にいつでもお届けできるよう、まずは《 八代市立図書館 様 》のご協力のもと、全て消毒するところからのスタートでした。
ご協力いただいたみなさま、誠にありがとうございます。

 

そして、この活動を知ってくださっていた、「坂本で会いましょう」主催の桃子さんよりお誘いいただき、今回のイベント参加に至ります。

 

「坂本で会いましょう」イベント概要

開催日時
2020年12月13日(日)11〜14時

開催場所
道の駅坂本

内容
◆弁護士・司法書士・行政書士・看護師・PT/OT・社会福祉士の方々への相談会
◆炊き出し
◆縁joyすまいるバルーンアート
◆秀岳館高校雅太鼓
◆足湯ブックカフェ
◆物資コーナー 絵本配布(まほろば)

主催
坂本町復興支援チーム桃ちゃん
※共催:NPO法人球磨川アドベンチャーズ

晴天の下、笑顔いっぱいのイベントでした♡

イベント当日は外にいるのが心地よい晴天☀︎
色々な団体の方々が準備をされ、声を掛け合い、会場に着いた瞬間から温かい雰囲気が漂っておりました。

まほろばも一角をお借りし、即席絵本コーナーの完成です。笑(コンテナを本棚にする力技)
おかげさまで多くの方々に絵本を見ていただき、50冊ほどの絵本をお渡しいたしました。
喜んで受け取ってくださり、スタッフとして行った桑原は最高に役得な気分でした。
「孫のためにとっておいた絵本は流されてしまって…」とお話ししてくださった方もいらっしゃいました。絵本はやはり持ち主の思いが乗っているもので、それらが失われたことを思うと胸が痛みます。それでも前を向いて笑顔で足を運んでくださった方々に感謝すると同時に、お届けした絵本にこれからの素敵な思い出が積み上げられていくことを祈ります。

 

こちらは炊き出しのコーナー!
会場のみなさまがとても喜ばれていて、みるみるうちになくなっていきました。
なんとかありつけた味噌ラーメンがとっても美味しかったです!笑

夏に避難所の炊き出しのお手伝いをさせていただいた際、避難所で暮らされていた方々に、坂本で再びお目にかかることができ、笑顔を浮かべていらっしゃることが本当に嬉しく感激しました。

 

こちらは秀岳館高校雅太鼓部様のパフォーマンス中の様子。
(絵本の配布場所から一生懸命背伸びして見ている画角)

ご存知のことと思いますが、秀岳館高校様は7月豪雨の発生直後から現在に至るまで、校長先生主導のもとたくさんのお時間を復旧復興のためのボランティアに注いでいらっしゃいます。
この日も雅太鼓部のパフォーマンスに加え、生徒さんがイベント運営にも携わっていらっしゃいました。
まほろばの活動でも高校生の方々とご一緒しておりますが、まちのためにまっすぐ一生懸命に動く姿には頭が下がります。

 

絵本を通して支援をしたいと参加させていただきましたが、会場にいらっしゃるみなさまの溢れんばかりのエネルギーに私の方が背中を押していただいたように思います。
そこにいるだけで力が湧いてくるような、明るく前を向けるような、そんな時間でした。
まほろばとしても、私個人としても、このような機会をいただけて光栄でした。関係者のみなさま、本当にありがとうございました。

 

Reborn 溝口隼平さん

さて、ここからは2期の大坪がお届けいたします。
「坂本で会いましょう」とは別に、まほろばが集めた絵本を取り扱ってくださっている方がいらっしゃいます。
瀬戸石と荒瀬を拠点としてラフティング事業を営む Rebornの代表である 溝口隼平さんです。
12月26日、溝口さんへ絵本をお届けした際のこともここでレポートしたいと思います!

令和2年7月豪雨により、Rebornのツアーや多目的拠点として使用していた瀬戸石ベースは全て流出。荒瀬にあるご自宅兼事務所も2階天井付近まで浸水、仕事道具や家族の思い出の品も流出しました。
溝口さんご自身もご家族も被災されている中で、災害直後から様々な団体と連携しながら復旧作業に取り組まれています。

今回、私達が坂本の子どもたちに絵本をお届けしたいとご相談したところ、快く受け入れていただき、約30冊ほど預かっていただくことになりました。

被災したご自宅をベースコミュニティスペース化する予定ということで、その見学も兼ねてご自宅を訪ねたところ、コーヒーやサンドイッチなどを作って迎えてくださり、時に笑いを交えながら、ゆっくりと被災当時や今後の復旧・復興についてお話を聞かせていただきました。

令和2年7月3日の夜中から4日にかけて、溝口さんは大野大橋で流速調査、自宅には奥さんとお子さん2人という状況。
奥さんと電話でやりとりする中で、家族の死を覚悟したそうです。

災害当時のお話は情報誌などでも拝見しましたが、お話を聞き、改めて災害の恐ろしさを感じました。

Reborn + ReBuilding

災害後、自宅や支援家屋の復旧作業をしていく中で、成長が刻まれた柱や、立派な資材、思い出の品、坂本のみなさんの歴史が詰まった様々な物をどうしようもなく廃棄しなければならないことが辛かったという溝口さん。
そんな時にご縁があり、長野県諏訪市にある Rebuilding Center japan(リビセン)の存在を知り、「こんな場所を坂本に作りたい」と思い立ち、支援家屋の家主と相談しながら資材をレスキューしているそうです。

ReBuilding Center Japan とは
こんにちは、リビルディングセンタージャパン(リビセン)です。
わたしたちは長野県諏訪市で、古材と古道具を販売する建築建材のリサイクルショップを営んでいます。
家屋や工場の解体や、お片づけの現場に、大家さんから直接連絡をいただいてお伺いし(またはお店に持ち込んでいただいて)、行き場を失ってしまったものをレスキュー(引き取り)しています。
また、リビセンは古物の取り扱いをベースとしながら、REBUILD NEW CULTUREという理念のもと、今の社会を楽しみなおすトライアルチームです。
消費者ニーズから外れてしまった農作物や規格外プロダクトは、本質的な価値を正しくつたえる。家の住み継ぎかたを、アップデートする。モノをつくるなかで生まれる「もったいない」を価値化・可視化していく。
そうしていくことで、捨てられていくものや忘れられていく文化を見つめ直し、再び誰かの生活を豊かにする仕組みをつくっていきたいと思います。

http://rebuildingcenter.jp/

坂本の歴史の詰まった資材で、新たな物を作り、家主に返すことも、新たに使っていただける方に購入していただき、つないでいくことも出来る。
また、そうして購入していただくことで、有給での復旧作業が可能になり、水害で失業した方の雇用にも繋がり、寄付金に頼らずに復旧していく仕組み作りを目指す。

継続できる仕組みを考えながら前向きに取り組む溝口さん。その姿に元気をいただきました。
絵本のお渡しにご協力いただくだけでなく、大変貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!

【RebornのFacebookはこちら】https://www.facebook.com/rebornkumagawa/

 

最後に

改めまして、絵本の募集から配布までご協力いただいたみなさまに心より御礼申し上げます。
絵本の支援を通じてたくさんの方とご一緒できたことを嬉しく、ありがたく思っています。

絵本は溝口さんにお預かりいただいているものと、まほろばで管理しているものがございますので、もしも必要とされている方がいらっしゃいましたら、ご連絡くださいませ。

イベントでお会いした坂本のみなさまはそれぞれの思いを抱えながらも、笑顔を浮かべてその時間を楽しまれていて、こちらが勇気をいただきました。
絵本を受け取ってくださった方々も、「坂本で会いましょう」スタッフのみなさまも、溝口さんも、これからの復興と、災害を越えて残る、あるいはこれから創られていく坂本の豊かな資源を伸ばしていこうとされているように窺え、まちとの関わり方について学ぶものがありました。

今後、まほろばは高校生の地域活動のサポートに力を入れていきたいと考えています。
その中でも、今回坂本で感じられた地域の人やものの価値をとの関わり方を大切にしていきたいです。

今後の活動については改めてSNSや記事でお伝えしていただけたらと思いますので、お楽しみに♪
坂本のみなさまともまたご一緒できる機会を楽しみにしております(^^)

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