突然ですが、皆さんが「八代にいる理由」ってなんですか?
今回お話を聞いたのは、本町1丁目で「一心太助」というお魚屋さんを営まれる永森照章さんです。
まほろばメンバーが、まほろばメンバーになる前…メンバーによっては高校時代からお世話になってる方です。
今回は、何故永森さんが働く場所に八代を選ばれたのか、八代への想いをお聴きしました。
家族がいるから、八代にいる
永森さんは、現在の上天草市のご出身です。高校から八代にお住まいです。(当時は天草から八代の高校に通う・八代に下宿するというのが多かったそうです。)高校をご卒業されてから、上京されて15年ほどお仕事をされていました。
八代に戻って来られたのは、息子さんが1歳になられた時。子育てをするのには八代がいいと考えられたそうです。確かに、都会では八代以上にお金がかかったり、保育園に入ることができなかったり…と。本当にそうであるかはわかりませんが、周りに支えてくれる人がいないという場所での子育ては、不安だったそうです。実際、奥様のご実家が八代だったのも理由の1つとか。
しかし、「商売」という面で考えると、本町にいるよりも他の場所が良いとおっしゃった永森さん。どこでも生きていけるという気持ちでいれば、今後八代にいるかわからない、と。
それでも八代に住み続けるのは「家族」という存在が大きいと話されます。
「家族がいるから、八代にいる。もしそうじゃないなら、八代にいない。」
「無償の愛なんてないけど、家族はやはり特別で。家族がいるからできる。」
私にはこの言葉が凄く、響きました。
私自身、実は八代で育ったわけではありません。11歳までは東北を中心に転々と転勤族として生活をしていました。両親は八代出身で結婚するまではずっと八代で育っています。理由は様々あると思いますが、両親にとって娘である私たちにとって、支えてくれる人が沢山いて、住みやすく、楽しく生活することができると考えたから、戻ってきたのだと思います。そうでないと思ったら、私は今も東北にいたでしょう…。だから、きっと、私が将来持つであろう家族が、住みやすく、幸せに過ごすことができる場所が「八代」であるのならば、大好きなこの場所に戻ってくると思います。
こういう意味では、永森さんもそうであるように、家族というのは大きな判断基準になり、そのためなら何でもできるんだと。ここで、こっそりと両親に感謝します。

考えを押し付けられるより、自分のやり方を選んだ
一心太助がオープンして6年目になるそうです。あれ、思ったより短いな、と思った方多いかもしれません。
実は、八代に移り住んでからすぐの数年間は、会社勤めをされていたそうです。
「社会人になると悲しいことがあって、仕事でしか判断されなくなってしまう」
これは日本人の典型的なスタイルなのでしょうか…
「普通はこうである」という考え方を押し付けられてしまう。
どうしても保守的になってしまう。
共通の考え方を強いられてしまう。
同じ方向に向かって、同じ型にはまっていかなくてはいけない。
勿論、これらが絶対的「悪」ではありませんし、これらがいい方向に働くこともあります。でも、やっぱり、こういう事を口で言うことは簡単ですが、実際できないことも沢山あるし、それではやっていけない場面もあります。
永森さんは、「自分でけじめをつけられるならOK」と、あんまり無理して働き続けるより、自分のやり方でやることを選ばれました。
本町でお仕事をされる中で、前述したように、「ここじゃなくていい、ここじゃない方が良い。」と何度も思われたそうです。
仕事は、自分が住んでいるところが楽しいのがいい、楽しく過ごせるのならばそれが幸せ。
本町は、楽しくやろうと思っている人たちがいて、自分もそうでありたい。
6年過ごされる中で、いつの間にか積み重なるものがあって、人との繋がりができていました。
「情があるんだろうね」と笑って話される永森さん。
永森さんが別の場所に移ろうかと悩まれていたころ、本町マルシェが始まりました。そこから、出店する人たち、高校生、そして私たちまほろばなど、想いを持った人がどんどん集まるようになりました。そういう想いに触れ合う機会ができたから、頑張らないとなという気持ちがあるそうです。
これはほんの一部ですが、このようなことがあって現在に至ります。
「人」が環境を作っていくので、それが自分に適す、適さないというのはあると思います。それを活かすも殺すも、自分次第と言いますか、何でもできちゃう、何にでもなれちゃうなと思いました。
イベントがあるときに、本町に行くと、本当にその空間が好きな人たちが集まっていて、楽しくて仕方ないです。きっと、私はそれに惹かれている一人で、活動の拠点を本町にしているのだと思います。だから、もっと、もっと、そういう場所にしていけたらなと思います。
コロナが本当に終息した暁には、みんなでお酒を飲みながらワイワイする時間を作りましょう!!!!!

いいものがあり過ぎて、勿体ない
「八代の好きなところ、いいところを聞かれるとすごく迷う」と、永森さん。
私もそうなんです。
八代は田舎だけど、ある程度のものがあって、加えて自然に囲まれています。有難いはずなのに、それを大切にできていない、活かせていないのは勿体ない、と。
確かに、いい部分は沢山ありますが、なんだか1つに絞れていないような気もします。
中途半端にモノがあっても仕方なくて、それの何がどんな風に、ずば抜けているのか、本当に推したいものは何か、について改めて考えさせられました。ポテンシャルは非常高いですが、私たちの暮らしにとって、それらはいつも、必ず存在するもの達なので、「当たり前」が邪魔してしまっているのかもしれませんね…。
おわりに
今回、永森さんとお話する中で、特に出てきたワードが「家族」でした。永森さんが本当に家族が大好きで、大切にされていることが伝わってきて、お話を聞いていて、ほっこりすることもありました(^^)
また、イベントが再開したら、沢山お話聞かせてくださいね!!!
お会いできるのを楽しみにしています。
ありがとうございました!

店舗情報
一心太助 八代市本町1丁目9-18
http://www.kinasse-yatsushiro.jp/honmachi/spots/detail/37
ロックと鮭を愛してやまない店主が、人には愛、商いには心を持ち、全国の海の幸(海産物)を届けたい。「一心太助」の名の通り、ハートある対応が売り。天草育ち目利きの太助が扱う自信満々の品々をどうぞ。そのこだわりが店頭を彩る。今後も良いものを取り寄せ、お客様の要望に合わせ増やしたい。(一部編集)

※この記事はご本人へのインタビューをもとに作成しております。


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